〜首塚〜

供養

8/27全日本ペン回し選手権大会優勝しました。

 

お久しぶりです。

 

早速ですがペン回し全国大会(第一回全日本ペン回し選手権大会)を優勝したので、感想や当時自分が考えていたことなどをここに記そうかと思います。

 

まず大会出場者には事前にJEBからDMが送られていたのですが、あまりTwitterを覗いていなかったのもあって、梟くんからのLINEで初めて気が付きました。あれがなかったら多分大会出れてない。LINEくれた梟くん、DM送ってくださっていたふみやさんありがとうございました。

 

ペン回し目的でしか行ったことのない東京。

池袋に当日8時くらいに着弾。駅にいけふくろうなるものがあるらしく暇つぶしに探したが、見つかりませんでした。

その後渋谷に移動しシャワーを浴びた。時期だからか場所によっては予約を取らないといけなかった。忠犬ハチ公ってあんなわかりやすいところにあるんやね。

シャワー浴びた後マクドで朝食。入る時iroziroさんっぽい人とすれ違ったけど多分気のせい。

 

朝食も終えて集合場所に合流。いろんなスピナーが集まる中でハルケロさんとずっと話してた。会場が秘密基地みたいな立地でわくわくした。

 

OP

めちゃくちゃかっこよかった。試合前だったのでものすごくワクワクさせてもらいました。

Nk構文が使われていてびっくり。自分は飽きてほとんど使っていなかったのでばNkるわせ喰らいました。

 

最初に舞台に立った時、どこに立ったら良いかあんまりわかってなくて、Lakuさんにめっちゃ近づいてた。あとカンフーみたいなポーズ。思った以上に見に来ている人がいて驚いたが、会場の照明の関係で舞台側からあまり観客の顔が見えなかったのがかなり緊張を和らげてくれていたかもしれない。その後控室で試合を見たりしていた(試合を見れるモニターが置いてあった)が正直自分のことで精いっぱいだった。

 

ここから試合の話

 

準々決勝1回戦 vs Laku

緊張と試合までの時間が短く感じられすぎて、やばいとしか言っていなかったことを記憶しています。対戦相手のLakuさんは以前からナランハの大会で優勝しまくってたし、それを実際に現場で見ていたのもあって不安しかありませんでした。

舞台に立ち、向かい合ったあたりで「あぁ始まってしまったんやな」っていう風に考えていました。ただ、Lakuさんと目が合った時、戦う前のわくわく感的なのも感じていました。(時代劇の果し合いってこんな感じなんかな~って思いながら興奮してた)

試合は曲が始まってからどちらか出たいほうが先に回すといった感じでしたが、これは自分が先に出るべきだろうと思っていました。

「越えるということが、立ちはだかるということが、互いへの最大のエールとなる。」

事前に公開されていた対戦カード/見所解説を思い出して、いくしかねえと思い回しました。一応対戦用の30秒構成は考えていたものの、回し始めると緊張で全部忘れて、全く違う回しをしていたと思います。

結果としては勝てたので良かった。

 

準決勝2回戦 vs Menowa*

あの誰もが知る世界的ペンスピナーMenowa*さんとの対戦。

自分がペン回し始めた頃から追っかけていたペンスピナーであり、大会で戦う機会があったことが本当に喜ばしいことだと噛み締めつつ、全力で戦いに挑みました。

謎のバイザーをつけていたこともあって謎の存在感を醸し出していてすごくよかったです。いつものガスマスクを持ってこれなかったことを悔しく思いました。自分もあれ欲しい。

Lakuさんとの戦いを経て、青コーナーが有利なんじゃないかという疑いが自分のなかで芽生えていました。理由はペンを回す際に手のひらが自然と観客へ向くようになっていたから。(Menowa*さんは確か1試合目の時点で無理やりにでも手のひらを観客に見せる様に向きを変えていたように思います。)

そんな考察も仕込みつつ戦った結果なんとか勝てました!〆を完璧に決められていたら負けていたと思う。

Menowa*さんとは畏れ多すぎて会場ではあまり話せなかったですが、次会う時があればもう少しお話ししたいですね。

 

ここで個人的見てて面白かった一戦

ex ponkotu vs ハルケロ

この試合は見てる側としてまじで面白かった。

バトルとはこういうことなんだと教えてくれているような白熱したお互いのぶつかり合い。会場を盛り上げる面白い技。めちゃくちゃ楽しませてもらいました。動画上がるのが楽しみですね。

 

勝戦 vs kAtts

大会に参加してあれよあれよと気づいたら決勝まで進んでいました。戦う前になんかマイクで一言みたいなの言ってたと思いますが、自分のやつめっちゃダサくなかったですか??

「俺です…」

俺って言うてるのにですなんや…って言った後自分で思ってました。たぶん死ぬまでに定期的に思い出して枕に顔埋めたくなるタイプの記憶になるだろうなと思います。

カッツさんの「俺ダァー!」が普通にかっこよかった。だいぶ場所慣れしてそう。

Menowa*さんとの戦いで、先行も精神的負担を与えることができて有利なんじゃないかって言う疑惑が出てきて、それを実行してやろうと思ったら、カッツさんに先回されちゃいました。

そこからはがむしゃらに回してました。中指のカージオイドとJapEn15thで自分がやった〆前の技くらいしか覚えてないです。(この2つは前2試合で出そうと思ったが緊張で出せなかった技でした。)この2つは落としてでも出してやろうと思っていました。

そしたら優勝してました。

 

そこからずっと放心状態で何も考えられなかったです。お声をかけていただいた選手の方やスタッフとして参加していた方には見苦しい所をお見せしてしまいました。申し訳なかったです。Kayさんのパフォーマンスも見れなかった。動画で見させていただいたんですが、レベルの違いを思い知らされました。

 

何はともあれ、素晴らしい時間と経験をさせていただいたこと。本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

 

さて、ここからは大会に出るにあたって事前に自分がしていた事、考えていた事を書いていこうかと思います。

 

まず、試合中において一番足を引っ張るのは、緊張してしまうことだと思います。以前NPF2019のコンテストに出場した際、緊張ですべてが崩壊することを身をもって体感しました。緊張してしまうと自分が思っている演技をすることができませんから、この対策をし、余裕を持って挑むことが優勝する上で大切な要素ではないかと考えています。

 

とはいっても人前でペンを回す機会なんてほとんどないですから、完全に緊張しない状態を作ることは難しいと思い、緊張してでも回せるような技運びを対策として意識していました。

事前に大会用の構成を練ってそれをひたすら繰り返していましたが、いざ本番となると回し始めた瞬間記憶が吹き飛ぶことはNPFで経験済みだったので、大会用構成をそのままなぞっていくのではなく、構成の中でも絶対に落とさないであろう手癖のコンボたちを意識して使うようにしたっていう感じです。

あとは記憶が欠如しながらも手癖をがむしゃらにやっていくっていう感じなので、少し引っかかってもいいから絶対に落とさないっていう意識をひたすら続けていました。

大会中はそんな感じでやっていました。

 

事前に1週間ほど練習をしていましたが、その中で三つ意識していたことがあります。

まず一つは立ってペンを回すこと。あんまり立ってペンを回すということが無かったので立って回すことになれるために立ち回しを続けました。

二つ目は鏡を定期的に見ながら回しました。観客席からどういった感じで自分の回しが移っているのかを把握するためにやっていました。本番では手しか見てなかったですが姿勢とか直すのに役立ったように思います。

三つ目は30秒間ペンを回し続けることです。試合では30秒間回すので、普段の回しで30秒保てるようにしていました。YouTubeにある30秒カウントしてくれる動画を垂れ流しながらずっと回していました。

 

事前に意識してやっていたのはこのくらいです。それでも完全に対策できていたかといえばまだまだだと思います。大会当時、不安しかなかったので。

そんな中でも優勝を勝ち取れたこと、本当にうれしいです。軽い気持ちで大会に出てふざけてやろうかとも思っていました。(インフィしながら阿波踊りとかシャフィーボのリズムで腰を横に振るとか)でも全力でやったことは間違っていなかったなと思いました。会場に来られていた方全員、楽しんでいただけていたなら本望です。

 

本当にありがとうございました。